毎年8月の7日から8日の朝にかけて、あるいはその1週間前後、海に近づいてはならない季節だと言う。俗に言う禁忌の季節というわけだ。
ごく普通に考えて、どの地域もお盆の時期は海での遊泳を禁じている。これはお盆の時期に泳ぐとクラゲに刺されてしまうと言う意味合いと、お盆に帰還する死者に足を掬われる。
ふだらく様はそんな時期に姿を現すと言われている。8月7日の夜に沖合から太鼓の音が聞こえる。それが「ふだらく様」の船がやってくる合図だと言うのだ。太鼓の音魂は神を招聘する道具にもなりうる。
姿を現したあやしい船は、板張りの屋根が張っており、船の上に鳥居が立っている。社を搭載しているわけだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Manolo FrancoによるPixabayからの画像