こんにちは初めてメールいたします。チモッチーと申します。
子供の頃からオカルトは大好きで、夏休みは新倉イワオ先生の「あなたの知らない世界」を見るのが楽しみ、という子供でした。今日は私が以前務めていた職場であった不思議な体験についてお知らせしたいと思い、メールいたしました。
私が東京の〇市に住んでいた時のことです。今から10年程前の体験です。
当時〇市にあるM大学に勤務していました。〇〇系の学部の指導員として働いていました。その大学は山の上にあるのですが、構内に幽霊が出るというので結構学生の間では有名でした。
私はそこで働くまで幽霊を見たり、不思議な体験をしたりといったことは一切ありませんでしたので、自分に霊感があるとも思ったこともありませんでした。
かなり前のことなので時系列にどんな出来事があったのかは忘れてしまったので思いついた順に書いてきます。
そこで働いているうちに工房で幽霊らしき存在を感じることは日常茶飯事となりました。
私は工房の隣にある、準備室にデスクを置いて仕事をしていました。工房へは続きのドアがありました。朝の勤務が11時からだったのですが、学生は大体お昼すぎに工房へやってくるので、基本的に工房には誰もいない状況でした。
私が準備室で仕事をしてると、工房の方から明らかに人がいるような音が聞こえてきます。
工房の椅子はコロコロが付いているタイプの丸椅子だったのですが、その椅子が何脚もカシャカシャ〜と移動する音が聞こえたり、濡れた紙を乾かしておくための棚をガシャガシャーンと上げ下ろしする音です。
しかし、工房に人がいればドアを開け閉めする音は必ず私のところまで聞こえてくるので、誰もいないことは確かです。
私が様子を見に行くと、やはり誰もいません。この現象は本当に頻繁にあったので慣れてしまって、またかあ、と思うようになりました。
また別の時、私が一人工房で絵を書いていると後ろに何か気配を感じたので振り返ると、上下白いセーラー服の女の子が立っていました。セーラー服には紺色のリボンがついていました。中学生くらいに見えました。
その子が視界に入り、え?っと思ってもう一度よく見ようと振り返ると、誰もいませんでした。
車のお化けも見ました。
帰宅する際に、車に乗り込み、バックしようとミラーをみると私の車のすぐ後ろにいつもはないはずのちょっと古びた雰囲気の車が止まっていました。
縦列駐車だったのですが、その後ろの車がかなり私の車に接近していたので、何回か切り返してやっと道に出ることができました。
こんな無謀な止め方するのは誰だろう?と再度振り返ってその車を確認しようとしたら、何もありませんでした。さっきは確かに止まっていた古びた車が消えていました。
その車はちょっと昭和の時代のカローラみたいな、サイドミラーがボンネットの上に付いてるタイプです。そんな車に乗っている人を職員で見た事がなかったので、私は一瞬でしたが車の形をよく覚えていたのです。
真冬に学園祭の帰り道にまた車で帰宅する途中のことです。
大学の出口近くの駐車場を徐行して通った際に真っ暗な中、半袖のワイシャツ、スーツのズボンをはき、スーツの上着を肩に背負った男性が駐車場を横切っていきました。
こんな寒いのに半袖???おかしいな・・・と思いどの車に乗り込むのか見ようと思いました。
〇市の冬は本当に寒くて夜ともなるとかなり冷え込むため、半袖の格好はとても異様でした。その人は駐車場の車の並びに向かって歩いていましたが、途中で私の視界を遮る草むらがあり、その人は草むらの影に隠れてしまいました。
草むらから姿を表すのを待っていましたが、いくら待っても現れず、その人は忽然と姿を消してしまいました。
学生もかなり色々なものを見ていました。
大学内には展示室があるのですが、その展示室の前で白くて、とても背の高い、建物と同じ蔵の高さと言っていましたが、そういった化け物みたいなものを見たり、授業中に2人の学生が座っていた机の下を四つん這いでものすごい速さの何かが、通り過ぎて行ったり、水場の近くにある感光器のガラス面に人の顔が写っていたり。
大学構内にはコンクリートでできた大きな鳥居状のゲートがありました。そのゲートはなぜか体育館の裏にあり、全く用途が不明でしたが、噂ではここに大学を建てる時に建築家が大学の敷地が霊道になっているので霊を逃すために建てたとのことでした。
その大学は、元墓地があった敷地に建てられたらしかったのでこんな風に色々な出来事があったのかもしれません。
当時は家でも不思議な体験がありました。
私は4階建てのマンションの3階に住んでいましたが、夜中の12時過ぎると、ほぼ毎日上の階の外廊下をコツコツコツ・・・と歩くハイヒールの音がします。
その人はかなり早歩きで、いつも部屋の中をドタバタとなにか支度するような気配がして、外廊下に出て、コツコツコツ・・・と廊下を歩いて階段を降りていきます。そしてマンションの外の道を歩いていきます。でもいつも途中で戻ってきて、また階段を上がり、外廊下を歩きます。
その行ったりきたりというのを繰り返していました。
いつも途中で寝てしまうので、何回繰り返していたのかは分かりません。私とルームメイトは、強迫神経症の人が上に住んでいて、神経質に何回も鍵を確認しにきていると長いこと思っていました。
でもある時、それにしては玄関のドアを開け閉めする音がしないことに気づき、もしかしたら、幽霊なのかも・・・とぞっとしました。
その他にも、自分の部屋の中を壁を通り抜けて歩いていく男の人を見ました。
その人は青いパジャマズボンを履いていて、上はなんだったか覚えていませんが、和室からリビングに向けて壁を通り抜けていきました。また、その和室で寝ていると、よく金縛りになったり、ルームメイトは幽体離脱を体験したりしていました。
あまりにも変な事が多いので、京都に旅行に行った時に安倍晴明神社で購入した鬼門除けのお札を貼ったらハイヒールの音も、変な人影も家の中で見なくなりました。
今は、別の市に引っ越しをして〇市には住んでいないのですが、〇市を離れてから変な体験をしたことはありません。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 チモッチーさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 くりりん / photoAC