事件

北陸トンネルで緊急停止信号受信、存在しないはずの列車からの防護無線が…

今年は8月11日の山の日が金曜日と重なったため、11日からお盆休みが始まった。お盆休みの各交通機関の下りは11日がピーク、上りは15日と16日で高速道路も新幹線等も大混雑である。

そんな帰省ラッシュで予期せぬ事故が起き、渋滞や減便が起きてしまうと非常に困ったことになってしまう。だが10日、帰省客を乗せた特急列車や普通列車が行き交う北陸線で奇妙な事件が発生した。

JR西日本によると、10日午前10時5分頃、北陸線の敦賀駅(福井県敦賀市)~今庄駅(同県南越前町)間の北陸トンネル内で緊急停止信号を受信。この影響で北陸地方と関西・中部地方を繋ぐ特急列車や普通列車に運転取りやめや大幅な遅れが発生して混乱が起きている。特急列車は下りで最大3時間、上りで最大90分の遅れが出ているという。

今回の緊急停止信号だが、トンネル内で「存在しないはずの列車から防護無線が発報され続けている」状態の異常が起きたというものである。通信担当の職員が徒歩でトンネル内を確認するも原因を特定できなかったため、やむを得ず上下線を一本ずつ運転させてトンネルを通過させることになった。

これにより特急ダイヤに大幅な遅れが発生していたものの、少しずつダイヤの調整を行った。また特急の乗客によれば、列車が北陸トンネル通過中にも緊急停止信号を受けて停まったりしたとのことだ。




10日現在では原因が特定できていないものの、防護無線の発報はトンネル内の無線中継局が何らかの要因で故障したからではないか、と推測する人が多くいた。

しかし、北陸トンネルは1972年11月6日に車輛火災により、長いトンネル内で逃げ場を失ったため多数の死傷者が出るという大惨事が起きた場所である。更に時期が丁度お盆であった事から、多くの人があのトンネル火災で亡くなった人達が停めたのではないか…と想像してしまったようだ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 がみいい / photoAC

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