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アイルランド人霊能力者、1万ドル以上をだまし取ったとして禁固1年の判決

アイルランドの自称霊能力者が、「死んだ父親が金を渡すよう望んでいる」と『霊視』して顧客から1万ドル以上を騙し取った罪で有罪となるというニュースが寄せられた。

この事件は、被害者のジェームス・バーン氏が隣人の介護人として働いていたデビー・パゲット容疑者と出会ったことから始まったと言われている。ある程度親しくなった所で彼女はバーン氏に自分が霊能力者であると告げ、”リーディング “を行うと申し出たのだ。バーン氏は自分の未来を垣間見れるかもしれないと期待し、快く申し出を引き受けたが、それが詐欺の入口だった。

裁判にてバーン氏は、パジェット容疑者が「亡き父親がチャットに入ってきて、『1万ユーロよこせ』と言っている」 と話出したとき、リーディングがたちまち厄介なものになったと振り返った。彼は彼女からお金を出すようにかなりプレッシャーを受けたと語り、約束を反故にしてすぐに入金しなかったところ「もし入金しなければ罪となり、悪魔があなたを捕まえるだろう」と脅してきた。




このメッセージはバーン氏が彼女に金を支払うのが最善だと確信させるに十分だったようで、彼はその後1万ユーロを彼女に渡してしまったのである。「この時は亡き父が彼女に金を渡すように言ったと心の底から信じていた」バーン氏は裁判で証言している。

バーン氏は最終的に警察に通報、警察は自称霊能者のパジェット容疑者を連行して取り調べを行った。取り調べ中、パジェット容疑者は自分の神秘的能力に断固とした態度を示し、自分は「ベールの向こう側を見る」ことができ、「向こう側(※あの世)」にいる人々と話すことができると宣言。

更に自分は40年以上もの間、人々に無料で霊能力を提供してきた、バーン氏の話は全てでっち上げだと主張した。しかし最終的に彼女は「詐欺による不正な誘導」の罪で起訴され、最終的に彼女を有罪となった。

判決に携わったポーリン・コッド判事はパジェット容疑者を “昔ながらの信用詐欺師 “と呼び、事件の中心となった警告の言葉は “空想的 “なものであったが、”超自然的な脅し “によってバーン氏は金を渡してしまったのだから、能力の真偽は特に問題ではないとした。彼女はさらに、パジェット容疑者は死後の世界の人々と接触しているかもしれないが、「彼女の目的ははるかに世俗的なものであった」として有罪判決を下している。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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