本アトラスで紹介した、火星に出現した奇妙な雲。こちらは欧州宇宙機関の火星探査機Mars Expressに搭載された計器が10月10日に撮影していたものだが、実に1ヶ月以上に渡って確認され続けている。
欧州宇宙局(ESA)が発表した声明によると、始めに確認されたのは9月13日。火星の赤道付近のアルシアモンス(Arsia Mons)山の上にかかる形で雲が出現している。火山噴火がおきたのだろうか?
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しかし、その場所は偶然に過ぎないのだそうだ。この火山約5000万年前に活動を停止した死火山と考えられている。そのため噴火ではないという。
マーズ・エクスプレス他火星探査機により、少なくとも3回は似たような雲を同じような時期に確認している。
雲は火山の側面に沿った空気の流れによって作られたものであり、火星の大気パターンが変化するのに伴い、日中は形状が変化する。科学者によれば、火星の午前中に赤道に沿って伸びているそうで、今年初めに火星を襲った巨大な砂嵐による大気中の塵の影響があるとも考えられている。
この火星の雲がいつまで確認できるのか、科学者らは興味深く見守っているという。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画©Unexplained Mysteries/YouTube