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小さな吸血鬼が埋葬されていた!?口に岩が詰め込まれた墓がイタリアで発見





アリゾナ大学の考古学者によると、マラリアで死亡した可能性のある5世紀のイタリアの子供が、口を岩で塞がれた状態で埋葬されてた事が判明。恐らく吸血鬼と考えられていたのではないかとして注目を集めている。

この遺骨は、La Necropoli dei Bambini、中央イタリアのウンブリアに存在した大規模な墓地にて発見された。

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この墓地は、450 CEの地域で発生したマラリアで死亡した若い犠牲者が多く埋葬されてもおり、過去の発掘調査では、50人以上の幼児や未熟児の遺体が明らかにされ、その多くは爬虫類、ヒキガエル、灰で満たされた青銅の釜などが一緒に入れられていた。これらはローマ人の間に伝わっていた魔術と関連しているとみられている。




「ローマ人は亡くなった人の身体を汚染していた邪悪なものが出てこないように、また邪悪なものから守るために魔術的な細工を施したのだろう」と、人類学教授のDavid Soren氏は述べている。

しかし、今回新しく発見された子供の墓の場合は、過去に子供が埋葬されたものとは明らかに違っていたという。この子供の口の中には大きな岩が意図的に挿入されており、これまで同様のものは見たことがないとSoren氏は述べている。




欧州では亡くなってから蘇り、墓から出てきて人を襲う吸血鬼の伝説が根強く残っており、病気や不可解な死を迎えた人が後にある種の吸血鬼となって生きている人間に報復するために戻ってきたり、また社会に混乱を招くのではないかと考えていた。恐らくこの亡くなった子供も、吸血鬼になってしまうことを危惧した遺族らから亡くなった後に口に岩を入れられ、蘇らないようにされたのではないかと考えられている。

「この地域では、死後に墓から蘇ってくるものを『Lugnanoの吸血鬼』と呼んでいる」という。今回発見された墓は、当時の人々がどのように死に向き合い、怪異について伝承していたのかを示すものと言えるのではないだろうか。

(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©David Pickel/Stanford University