“スーパーマンの呪い”





昨年末は『スターウォーズ』が大ヒットした映画ランキング。今年も『スタートレック』、『ゴーストバスターズ』や『インディペンデンス・デイ』などSF映画の話題作がめじろ押しだが、その中でも2016年前半は、『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』が前評判通り、ボックスオフィスを賑わせることはまず間違いない。

さて、この偉大過ぎるキャラクター、スーパーマンを演じた俳優たちが、その後の経歴や人生において、様々な不幸に見舞われる“スーパーマンの呪い”があるという話は、あまりに有名だ。

まずは、1950年代に映画とテレビ版で有名になったジョージ・リーブスは、ルガーで銃自殺したが、他殺説も噂されるなど、そのあまりにも不自然な死に関しては、2006年の映画『ハリウッドランド』の中で描かれているように未だに謎が多い。

くしくも、今回の新作映画では、ブルース・ウェイン=バットマンを演じているベン・アフレックが前述の『ハリウッドランド』では、スーパーマン(といっても、正確にはジョージ・リーブス)役を務めているが、近年、アルコール依存とギャンブル癖が再発して、去年のこと、妻ジェニファー・ガーナーから三下り半を叩き付けられたという。

1940年代、ジョージ・リーブスよりも前に劇場版でスーパーマンを演じたカーク・エリンは、イメージが付きまとい、後年は役に恵まれずにテレビドラマのゲストや声優やコマーシャルに出演する以外になかったという。ただし、1978年の劇場版では、ロイス・レーンの父親役として華々しくカメオ出演を果たした。そして、アルツハイマー病を患い、88歳で亡くなっている。

1978年から劇場版で4回もスーパーマンを演じたクリストファー・リーブもまた役柄の印象があまりに強すぎために、その後のキャリアは苦労したという。そして、乗馬中に首を骨折して半身不随になり、2004年に52歳で心臓発作により亡くなった。

また、この1978年の映画版でスーパーマンの赤ちゃん時代を演じたリー・キグレイは、14歳のときにシンナー乱用で死亡している。

さて、近年になり、ようやく“スーパーマンの呪い”の徐々に薄らいでいる感じもある。

2006年の映画『スーパーマンリターンズ』で世界中のスーパーマンファンから概ね好評だったブランドン・ラウス。製作したワーナーの売り上げ目標に達しなかったために、この1本でスーパーマン役を降ろされたためか、これまでに身体的な危難がないことは幸いだ。ただし、スーパーマン以降のキャリアは、パッとしない。

『スーパーボーイ』のジェラルド・クリストファーとジョン・ニュートン、『ヤングスーパーマン』のトム・ウェリングもまた、クラーク・ケント=スーパーマンを演じた後は、肉体的な危機は迎えていないが、エンターテインメント業界でのキャリアも良くも悪くもないというところだ。しかし、『新スーパーマン』を演じたディーン・ケインに関しては、仕事も私生活もおよそ好調であるようだ。

そして、新作の『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』で一番新しいスーパーマンを演じているイギリス人俳優、ヘンリー・カヴィル。去年公開された、60年代名作テレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』の劇場版リメイク作品『コードネーム U.N.C.L.E.』でも主役のソロを務めたが、あいにく興行成績がイマイチだったこともあり、彼もまた今後のキャリアが危惧されているようだ。しかし、彼はあるインタビューでそのような“呪い”に対し、「決して信じない」と公言している。彼こそ、今までの長いジンクスを打ち破り、様々なキャラクターを演じることが出来る名優になってもらいたいと思うのは筆者だけではなく、世界中の映画ファンの思いだろう。

画像©DCコミック




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