9月28日、人気テレビ番組『笑点』の現メンバーで、落語家の三遊亭円楽さんが初期の肺がんを患ったことから、10月4日から11日にかけて芸能活動を休止することを発表した。
すでにATLASでも報じている通り、近年『笑点』には「負の連鎖」が続いていて、周囲からは円楽の健康状態が心配されている。
また、これは以前ご紹介した「円楽、イルミナティに狙われてる説」と同様の都市伝説ではあるが、「三遊亭円楽」という名跡を継いだ落語家は肺に疾患を患いやすい傾向にあるのではないかと噂され、全国の落語ファンから心配の声が相次いでいる。
事実、当代六代目円楽の師匠で先代五代目圓楽は、2009年に肺がんでこの世を去っている。またその他にも三代目の三遊亭圓楽を名乗っていた、林家彦六(八代目林家正蔵)は1982年に同じく肺がんでこの世を去っていることから、歴代六代のうち三代が肺病を患っている事実がある。これを「ジンクス」とするには少々眉唾な話であるが、ファンからすればやはり心配は尽きない。
しかし、肺に病気を患いやすい一方で「三遊亭圓楽」という名前は落語界の中では長寿者を輩出しやすい「ラッキーネーム」という話も伝わっている。
前述の五代目圓楽は76歳と日本人の平均年齢としては比較的短命ではあったが、三代目圓楽の林家彦六は1982年に86歳という長寿であった。さらに、二代目の圓楽を名乗っていた三遊一朝という落語家は1930年に83歳(84歳との諸説あり)で亡くなっているが、当時の落語家の中では江戸時代の落語を知る最後の長老として若手の稽古代として活躍していたという(なお、二代目圓楽は「落語の神様」こと三遊亭圓朝の直弟子、最後の継承者だった)。
かつて、『笑点』番組内において、桂歌丸との滑稽な罵倒合戦で「(オレが死んだら)お前を道連れにしてやるからな!」とたびたび言われていた三遊亭円楽。その言葉が本当にならぬように、一日も早い回復を心から願うばかりである。
※当代の意向により六代目圓楽の円は新字体の「円」で統一しました
(文:安坂由美彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)