施設がいきなり政府機関によって閉鎖される…映画などでありがちの展開だが、アメリカ・ニューメキシコ州に存在する太陽黒点観測所が、9月6日、FBIによって閉鎖されるというまさに映画のような奇妙な自体が発生して全米が注目しているという。
この天文観測施設はロズウェルから約200km離れたサクラメント山脈に位置しており、1958年に設立され太陽研究の目的のため複数の望遠鏡を搭載している。そんな観測所の職員らが急に建物から全員避難し、政府機関が入った後に施設が閉鎖されるという事態が起きた。
さらにこの施設近くの郵便局など、別の3つの公共施設も同時に一時閉鎖されたようだ。
異変が起きて後き更新された施設のウェブサイトによると、施設は「予期せぬ状況が発生したために閉鎖された」という。しかし地元の法執行機関すらも、施設で何が起きたのか詳細を掴めておらず、困惑を強めているようだ。
事実、「FBIは何が起こっているか教えてくれなかった」とオテロ郡保安官ベニー・ハウス氏はメディアの取材にこう証言している。
「避難中、観測所に待機したいと要請した人々もいたが、離れざるを得ない理由については誰も詳しく説明できなかったし、されなかった。FBIは迅速に避難対応をしていたが、全ては秘密にされ目的は誰にも告げられなかった。現場にはブラックホークのヘリが着陸し、観測所のアンテナや塔の周りには多くの作業員がいたが、誰も私たちに何も教えてくれなかった」
なお、太陽黒点観察所側は「私たちの管理組織であるAURAは施設のセキュリティ問題とその対策に取り組んでおり、予防措置として施設を一時的に閉鎖、職員を退去させることを決定した」と回答している。
しかし一方でFBI側は、閉鎖の責任を担う「安全保障問題」等について一切説明せず、沈黙を貫いている。果たして、観測施設で発生した事例とは何だったのだろうか。
なお多くの人々が固唾をのんで見守っていたこの天文観測施設は現在は再開された様子だ。
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太陽観測施設米国立太陽観測所が閉鎖同時にFBIは周辺地域から退避命令を発令
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Paranoid Times/YouTube