こちらの写真を見てほしい。女性の手の上に小さな赤ちゃんヘビが乗っており、まるでじゃれつくように這い回っている様子が見てとれる。だが、よく見ると赤ちゃんヘビの様子がおかしい。それもそのはず、このヘビには頭が2つあるのだ。
こちらの写真は、アメリカはペンシルベニア州ピッツトンのペットショップにて撮影されたもの。
このように頭が2つある状態で生まれる個体は珍しく、確率的には10,000,000匹に1匹の割合で生まれるものだという。勿論一種の奇形なのであまり長く生きたケースはないのだが、この個体は例外的に長生きしており、今のところ健康な状態で6週間経っているという。種類はコーンスネーク(アカダイショウ)であり、Geminiと名付けられて可愛がられ、経過観察されているとのこと。
しかし、頭が2つあると互い違いの方向に進んでしまうのではないだろうか?実際、そのような様子も観察されていたが、片方(主に右側)の頭がより支配的に体を動かしているように思われるという。
食事は両方の頭で行い、非常に食欲旺盛だとのこと。飼育担当者によれば「互いに胃を分けあっているのではないか」と言うことで、交互に食べることで体に栄養を行き渡らせているように感じたという。
この2頭のヘビについて、ペットショップのマネージャーであるウィリアム氏は次のように述べている。
「10万匹に1匹の割合で、頭が2つ形成されるヘビは産まれてくる。だが、そのの大部分は卵の中で死んでしまうことが多く、産まれてきても通常は心臓や肝臓や肺にも何らかの異常が見られるものとなっている。しかし、このヘビは幸い他の異常や奇形が見られず健康を保っているようだ」
店は現在、彼を見に来る客のためにもヘビを飼育し続ける予定だという。
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(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©PEN NEWS