以前本アトラスではシベリアに漂着した謎の死体について紹介した。
こちらの物体はグロブスターでありクジラの死体の一部である可能性が高いものだったが、地元の人からは「永久凍土の中から出てきた白いマンモスの死骸ではないか」とする声もあった。
実際、永久凍土の中から氷河期に生息していた生物が発見されることはままある。非常に低温の土中にあったためか、これらの生物の死体は生前の様子が把握できる保存状態が高いものも少なくない。
今回発見されたものはおよそ30,000~40,000年前に死亡した若いウマ科の生物と見られており、たてがみと蹄がきちんと残ったものになっている。
関連動画
Scientists discover 40,000 year old horse in Siberian permafrost – Daily Mail
これは今月中旬にシベリア東部のバタガイカ・クレーターで発見されたもの。
ロシアはヤクーツクにあるNorth-Eastern Federal University副所長のGrigory Savvinov氏によると、この生物はわずか生後2ヶ月で「自然に発生する何らかの罠」、例えば深い泥に足をとられるなどした後に溺れて亡くなった可能性が高いという。
Savvinov氏は「今後はこの個体を解剖し、生前は何を食べていたのか等を調査していく予定だ」とシベリア・タイムズ紙に答えている。
シベリアの永久凍土から出てくるミイラ化した古代生物は過去にも何体も見つかっており、様々な研究が行われている。
昨年、科学者たちは発見された大型のヒツジからDNAを採取してクローンを作成する見通しを立てた。保存状態如何によれば、クロールによる再生も可能であるとされている。何千年も前に絶滅した生物が再び地上を歩き回る姿を我々が目の当たりにする日もそう遠くないのかもしれない。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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