高層ビル街の中を巨大な円盤がゆっくりと動いていくというシーンはSFの世界でよく見られるもの。その様子はスケール感も相まって非常に迫力があるものとなる。
そんなSF映画のワンシーンを切り取ったかのような光景がロシアで撮影されて話題になっている。
問題の動画がこちら。8月の頭にロシアの首都モスクワで撮影されたもので、高層ビルの背後をゆっくりと移動していく巨大な白い円盤状の物体が存在している事が分かる。
関連動画
UFO Shaped Cloud Drifts Over Moscow Tower Block
よく見ると円盤は2段構造になっており、溝が存在している事が分かる。問題の円盤はさらに浮上して雲の中へと消えてしまったようだ。
さて、この動画を見てすぐに正体に気がついた人もいることだろう。この円盤はUFOなどではなく、ある条件下で発生する雲にすぎないのだ。本アトラスで過去に何度か触れている「レンズ雲」である。
その名の通り綺麗なレンズ型の雲が単独で浮かんでいたり、いくつも重なって見えるというもので、形があまりに整っているとUFOと間違えられることも多い。しかし、レンズ雲が発生すると風が強くなる、天候が悪化する前兆だとされている。確かにモスクワで撮影された動画も曇天のもとに発生したものなので、この後天候が悪化したのかもしれない。
レンズ雲は天候悪化の前に確認できる雲なので、屋外のレジャー等でこの雲を見つけた場合は天気に気をつけた方がいいだろう。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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