2017年末、理事解任騒動において、世間から賛否両論を巻き起こした貴乃花親方が2018年の夏を迎えた今、再び注目を集めている。
貴乃花親方といえば、いつもスーツでビシッと決めたスタイリッシュな親方として有名であり、日馬富士問題で揺れた2017年末はテレビで毎日のようにスーツ姿にサングラス、そして長いマフラーという独特なファッションに身を包んだ親方の姿をよく目にしたものだ。
斯様におしゃれな親方だが、気温33度を超える真夏日となった7月上旬の名古屋場所での一場面のことである。なんと、報道陣の前にスーツにマフラーという冬の服装そのままで巡業先へ現れたのだ。
あまりの暑さのなか、報道陣は半袖でさえも脱ぎたいにもかかわらず、親方はスーツにマフラーをバッチリ着込み、額に脂汗を流しながら弟子の稽古に励んでいたという。その光景は周囲から見るとかなり異様だったようで、一部スポーツ紙では「ブレない貴乃花ファッション」と揶揄されるかのように報道されたが、実はこの親方のマフラーには、とある止むを得ない事情があるのだという。
親方は夏場でもマフラーを外せない理由を過去にインタビューで明かしていた。
それは、現役時代に首を強打した際に自律神経のバランスが崩れてしまい、現役引退後も首が冷えると体調が極端に悪くなってしまうのだという。そのため、気温が低くなる冬場のほか、エアコンで体が冷えることの多い夏場は血流が悪くなることがあり、マフラーを外すことができないのだという。
季節外れのマフラーは、実は元横綱ならではの「名誉の負傷」だったのである。
また、これは都市伝説の範疇だが、親方のマフラーには魔除け・厄除けの効果もあるという。あまり知られていないが、マフラー(襟巻き)は江戸時代から日本に既存していて、防寒具のほかにも例えば隠居した老人がその証として身につけていたという記録がある。
そのため、マフラーには古の知識の証ともされており、何かしらのパワーが秘められているのではないかという。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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