湖に現れる未確認生物といえば、代表格はイギリスのネッシーだろう。近年では有名な写真が偽物であった事が判明し頻度は下がったものの、未だに目撃証言は報告され続けている。
世界に目を向けるとネッシー以外にも、目撃証言が比較的多く報告されているUMAは存在する。カナダ、オカナガン湖のオゴポゴは、実在の確率が高いと言われているし、アメリカはニューヨーク州のセネカ湖に生息していると言われている「ネッキー」もそのひとつだ。
このセネカ湖には昔から巨大生物が生息しているという伝説があり、ネイティブアメリカン達も古くからその存在を知っていたという。
現在ではネッキーという名前で呼ばれているこの未確認生物は、今も多くの人に実在を信じられているものでもある。
2011年7月には、湖面を泳ぐ巨大生物の姿が撮影されて話題となった。現在YouTube等で確認できる動画には、水面下を泳ぐ黒い生物の影が映っており、やがて黒く丸い生物の背中のようなものが波間から姿を現して再び潜っていく姿が捉えられていたのである。
ちなみに、このネッキーは1899年には船との衝突事故を起こしている。
当時、湖を航行中だった遊覧船「オリティアニ号」がネッキーらしき巨大生物と遭遇。その巨大生物は多くの観光客や船員らに目撃されながら次第に遊覧船の方に近づき、ついには衝突してしまったのだという。その時の衝撃のせいか、生物は船のそばで動かなくなってしまった。
一時的に気を失ったのか、それとも衝突のショックで死亡してしまったのかは解らないが、船長は船のそばに浮かんだままの生物の回収を船員に命令。船員もロープを生物の体にかけたのだが、重みでうまく引き上げられず、最終的には巨大生物の姿はセネカ湖の底へと沈んでいってしまったという。
この時の記録によれば、体長はおよそ7メートルで全体は細長く上下にくねるように泳いでいたという。また、衝突事件の際に近くでネッキーの姿を確認した人によれば、ネッキーの大きな口の中には鮫のような鋭い歯が並んでいたと言う。
このことから、ネッキーの正体を絶滅した古代のクジラ、ゼウグロドンなのではないかとする説もある。
このように古くから目撃証言が存在し、現在でも継続的に目撃されていることからネッキーは実在の可能性が高いのではないかとされ、注目を集めているのだ。地元でもネッキーの正体解明に積極的なようで、有志によるネッキー情報のFacebookアカウントも作成されている。
(文:望月歌寿彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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