こちらの画像をご存知だろうか。
浜辺に巨大な白っぽい灰色の生物らしきものが打ち上げられている 。周囲で様子を見守る人々と比較すると、相当な大きさがあるようだ。 周囲に事故現場のような白いテープの区切りが設置しており、警官らしき人物も複数見て取れる。
問題の生物は、 頭部らしき箇所に黒い口のようなものがあるようだ。巨大なヒレのような前足があり、イカの触手のようなしっぽが後ろから伸びている。
これまで知られている海の生物などとは全く違う姿だ。いったいこの生物は何なのだろうか。 新種のクジラやイカなどの海棲生物なのか、 それとも南極や北極の海に住むという未確認生物の「ニンゲン」 なのだろうか?
だが、この画像をよく見るとある違和感に気がつく。しっぽが体から微妙に離れている上に人間と背景、怪物の画質や遠近感に違和感があるのだ。
もうお分かりだろう。
この写真はいくつかの写真とイラストを組み合わせて作られたドッキリ写真なのである。皆さんはネットで「浜辺に打ち上げられた巨大なイカ」 の写真を見たことはないだろうか。
この写真に登場する巨大イカは、引きで撮影された浜辺の様子にアップで撮影されたイカの写真を合 成し、あたかも「 打ち上げられた巨大イカを多くの人が見物している」ように作ったものだった。
この「巨大イカ」の写真を見守っている人々に注目して欲しい。よく見ると、今回の謎の巨大生物の周囲にいる人の中に「 巨大イカ」の写真と同じ人物が混じっているのだ(※ 比較画像参照)。並べたうえで目立つ服や格好の人に注目してみると一目瞭然だ。
恐らく、この画像はイラストレーターやデザイナーによるイタズラ画像なの だろう。他にも怪物をモントーク・モンスターに入れ替えたものなどもあるため、海外ではポピュラーなネタになってしまっているのかもしれない。
(加藤史規 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)