日本テレビ系列で放送されている「志村動物園」だが、その中で取り上げられているマイナー動物園が人気だ。
東筑波ユートピアという小さな動物園は、日本一お客が来ない動物園と呼ばれており、来場者がゼロの日も少なくない。
いつ閉園してもおかしくない経営状態であったが、同番組が度々取り上げることで、どうにか命脈を保ってきた。 事実、番組放送後の休日は押すな押すなの大盛況であった。
しかし、経営が苦しいのは相変わらずで、根本的な改善案としてイノシシの生態が観察出来る施設を構築することになった。改装費はなんと4000万円。借金だらけの東筑波ユートピアには到底そんな資金はなく、クラウドファンディングで4000万円を集めることになった。
一口1000円から30万円までであり、ビデオメッセージや動物の命名権、年間パスポートがバックとして想定されている。番組の力を持ってすれば、簡単にクリアしそうだが、クラウドファンディングの陰で懸念されている問題がある。
それは従業員の労働環境である。祝祭日の昼間は昼食さえゆっくり食べれない状況であり、一人何役もこなしている。既に多くの従業員が精神的にも、肉体的にも追い込まれ、休養や退職を余儀なくされている。
集まった資金は従業員たちの労働環境の改善に役立てて欲しい。経営立て直しが先なのは言うまでないが、働く者が苦しむ姿は見たくない。
(松田ケン ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
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