UFO墜落事件として有名なロズウェル事件にて、発見された宇宙人の死体を解剖している映像---という触れ込みで公開された「宇宙人解剖フィルム」。白黒のこの動画は、日本でも特番が組まれて紹介され、世界中で注目を集めた。
真偽は兎も角として、「宇宙人の死体が発見された!」とする画像は、今でも写真や動画を問わず世界中から報告されている。
中でも見た目のグロテスクさは他の宇宙人死体画像の追随を許さないのがこの「宇宙人の焼死体」写真だ。
白黒印刷であるが、皮膚が黒く焼け焦げ激しく損傷している様子がよくわかる。それよりも特徴的なのは、この宇宙人の「顔」だろう。
近年報告される宇宙人は銀や灰色の肌に大きく黒い釣り上がったアーモンド形の眼という「リトルグレイ」が殆どだが、この宇宙人は今まで報告されたどの宇宙人とも違った顔つきをしている。顔の側面についた大きな目はあらぬ方向を向き、くちばしのある小さな口。口の中には小さな舌があることも確認できる。頭頂部は尖っており、全体的には扁平で鼻などは確認できない。
この宇宙人の焼死体は、1967年2月26日に旧ソ連にて発見されたものだ。発見したのは、農夫のワシリー・ディビチェフ氏。彼が早朝に車を走らせていたところ、円盤状の物体が空を猛スピードで横切っていくのを目撃。円盤は彼の見ている前でそのまま地面に激突して爆発してしまった。
彼が近づいてみたところ、燃える円盤の近くにこの奇妙な生物がいるのが判ったため、彼は当局に通報したという。
ちなみに、宇宙人は人間と体つきは似ていたが成人男性よりも痩せており、小柄だったという。
当局はこの事件を捜査していたようだが、この写真一枚が残るのみで詳細や真実は明らかになっていない。
・・・と、されているが、実はこの宇宙人の焼死体写真については、エピソード含めてまったくの創作であるという説が強い。
そもそもこの宇宙人の顔を見て、何かに似ていることに気がつかないだろうか? 真正面から見ると顔が扁平で両脇に目がついた・・・そう、魚である。
この宇宙人の焼死体とされる写真は、普通の魚を捕ってきて炙った後に、ヒレなどが写りこまないよう上手く撮影したものではないかとみられているのだ。
魚にくちばしがあるのか?という疑問があるかもしれないが、例えばマンボウはこのように見えるおちょぼ口をしているし、沖縄などの暖かい海に生息するアオブダイは出っ張った額に大きなくちばしを持っている。
宇宙人の死体とする画像や動画は、そのグロテスクさのインパクトから人を驚かせるが、よくよく注視してみると案外その正体が判るものだったりするのだ。
(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)