ノームは童話に出てくる三角形の帽子をかぶった小人のような姿の妖精である。
神話や物語によって呼ばれ方は様々だが、おおむね彼らの機嫌を損ねる事がなければ友好的な存在であるとされている。
ノームは創作や伝説上の存在と思われていたが、このノームそっくりの生物が動画に撮影されて話題となった。
有名なものは2008年にアルゼンチンのサルタ州で撮影されたものだ。
この動画は携帯のカメラ機能を使って撮影されており、サッカーに興じる少年たちが写っている。しかし画面向かって正面の背後、やや画面左側に小さな黒い影が映っている。まるで、子供たちのサッカー遊びを凝視しているかのように見える。
やがて一人の少年がボールを追って壁の方へ走り寄った時に、その小さな存在に気がついて悲鳴をあげた。すると、その影も身の危険を感じたのか、そのまま姿を隠してしまう。
この怪しい人影は、三角形の頭部をした黒い姿をしていたのだ。シルエットが似ているため「ノーム」ではないかと考えられているが、全身が影法師のように黒いためまた別の妖怪ではないかとする説もある。
もう一つ、2010年にオーストラリアで撮影された動画はかなりショッキングなものだ。
パトカーの車載カメラが捉えていたものなのだが、路肩にハザードランプを点灯させたまま停まっている不審な車が映っている。警官が車に近づくと、何者かによって中に引っ張り込まれてしまうのだ。慌てて待機していたもう一人の警官が近づくと、今度はトランクの中から緑の服に赤い三角帽のノームそっくりの小人が姿を現すのだ。なお、後から来た警官はこのノームに襲われ、拳銃を発砲している。
こちらの動画に関しても、リアリティはあるものの前述の動画よりもわざとらしいとしてフェイク説が流れている。
世界中で目撃され、動画にも映り込んでくる小人たち。彼らの正体は何なのだろうか?
(文:桃山あいら ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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