存在しないはずの店で飲食したのか?【都市伝説】「幽霊ラーメン」より続く
あるはずの店がなくなっていて、辿り着けないという体験は実際にも聞く話である。似たよう話で、ラーメン屋ではなく、スナックなどの飲み屋のパターンなど様々な話が存在する。
これらの話とはやや趣が異なるが、実は「幽霊が出るラーメン店」は実在する。このことが明らかになったのは、ある裁判がきっかけであった。
それは栃木県のラーメン屋の男性店主が起こした訴訟で、店舗として借りた物件に幽霊が出ることを隠していたとして、不動産屋を訴えたのだ。この店主は2006年に自宅兼店舗として、元日本料理屋だった物件を借りたのだが、店主や店の客が白い影を見たり、無人のはずの場所から物音が聞こえてきたりと怪現象が立て続けに起き、客が来なくなってしまったのだという。
この建物が出来たのは1999年、ある男性の一家が洋食店を開くために建てられたものだった。だが、店を開いてから4年後に、店主である男性が交通事故で亡くなり、妻と子供たちも建物から出て行った。
そこに、日本料理屋が入ったのだが、この頃から怪現象が度々起きるようになる。
夜中誰もいないはずの厨房に人がいたり、料理をする物音が聞こえてくるようになった。こうした噂が広まり日本料理屋も長くは続かず、空き家になり、そこに、ラーメン店が入居したのだ。
このように、当地では幽霊が出るとして、有名な物件だったらしく、このことを一切聞かされていなかった店主が不動産屋を訴えたのであった。
最初のオーナーである洋食店の店主は、今もその物件の厨房で料理を続けているのだろうか。
(監修:山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)