円谷プロ制作の特撮ドラマ『ウルトラセブン』の「アンヌ隊員」役で知られる女優のひし美ゆり子が5月23日、23時31分、自身のブログ「あれから50年・・アンヌのひとりごと」を更新し、今年9月のイベントをもって自身の当たり役であるアンヌ隊員役を卒業することを発表した。
ブログによると、ひし美は今年9月のイベント以降は50年に渡って演じてきたアンヌ隊員を完全引退。ウルトラセブンの関係者として出演していたトークイベントやサイン会なども今後、出演することはないという。
卒業を決意することに至った具体的な理由は明かされていないが、ブログによるとひし美は3月3日から体調不良を訴えていたほか「私はアンヌとして人前に出るのはもう疲れました」と経緯を明かしていた。
但し、アンヌ隊員は卒業でもひし美ゆり子として女優引退というわけではないようで、「アンヌで表に出るのは9月で最後」と語っている。
また、ひし美はブログの結びで「『遊星より愛をこめて』桜井浩子さんとの共演作品の解禁を願うばかりです」と現在、円谷プロの意向でお蔵入り状態となっている『ウルトラセブン』12話の封印解除を願うコメントも発表している。
桜井さんは『ウルトラセブン』の前作にあたる『ウルトラマン』でヒロインであるフジアキコ隊員を演じていた女優だ。それだけにひし美にとって桜井さんと最初で最後の共演という12話は思い出深い一本であり、早く封印解除を実現したいのだと推察される。
今回のアンヌ卒業発表についてネットでは「お疲れさまでした」「アンヌ隊員は永遠に不滅です」「お身体くれぐれも大切になさって下さい」とのファンからのコメントが相次ぎ、「ウルトラシリーズ」を代表するヒロインの引退を惜しむ声が相次いでいる。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)