2016年年末の紅白歌合戦にて、タモリとマツコ・デラックスがNHKの警備員に制止され「紅白の会場に入場できない!」という「警備員コント」を演じたことが話題になっている。
「警備員コント」とはその名の通り、れっきとした関係者なのにも関わらず警備員のガードが堅すぎてなかなか入れて貰えない!というお馴染みのコントで、昭和時代にはいろいろな芸人の持ちネタとして頻繁に行われていた。
最近のテレビ局では、よく出入りするタレントやマネージャは入館するために身分証やICカードを持っているケースが多いため「怪しいヤツは絶対に入れない!」という警備員は絶滅危惧種と思われるが、ICカードのなかったころの芸能界では所謂「顔パス」が一流芸能人の証とされており、多くの芸能人が自分が一流として認めてもらえたかを日ごろチャレンジしていたという。
そんな中、昭和の時代に某テレビ局に勤務していた老警備員だけは顔パスが通じず、受付にタモリが来ようが萩本欽一が来ようが、絶対に呼び止めて受付表に名前を書かせていたといわれている。
特
に梅宮辰夫はこの警備員に対抗意識を燃やしており、自動車に「梅宮辰夫」と大きく書くなどの対策を行ったが、毎回車を止めさせ名前を書かせたという。
梅宮はビートたけしに「あの警備員なんなんだ!」と憤慨するが、たけし曰く「あの警備員、ジャイアント馬場も止めたらしいぞ」との一言が決定的になり「芸能人VS警備員」の対決は警備員の完勝に終わったという都市伝説がある。
(ミッチェル横山 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
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