日本を代表する女優であり、日本舞踊家でもある朝丘雪路さんが、82歳でアルツハイマー型認知症のため死去していたことが19日判明した。亡くなったのは2018年4月27日、日本画家の伊東深水の娘に生まれ、夫は有名な俳優である津川雅彦であり、娘の真由子も女優活動しており、隠れ無い有名人一家であった。
日本テレビ系列で放送された深夜番組「11PM」の司会をしており、女優業以外でも親しまれた。その番組において大橋巨泉から、「ボインボインと出ているね」と豊満な巨乳を指摘され、「ボインちゃん」というあだ名をつけられた。現在巨大な乳房のことをボインと呼ぶが、そのルーツは朝丘さんだった。
朝丘さんには数々の愛すべき伝説がある。
学校には人力車で通い、常に教育係がついていた。一度1人で学校に行ったことがあったか、迷ってしまったほど方向音痴であった。帰りは銀座巡りをするという完全なお嬢様育ちであり、初めて留学した時は留学先の空港までお手伝いさんが先回りしていた。
結婚するまで自分で買い物したことがなかった。そのため1万円札以外の紙幣を知らなかった。お釣りとして渡される千円札や小銭をなんだかわからないないまま保管し、夫の津川雅彦が発見した時には莫大な小銭と千円札が溜まっていた。
とにかく家事をやったことがない。火が怖いので料理はできない。掃除機や洗濯機は操作方法がわからない。オムツを替える方法を知らない。そのためすべての家事は事務所スタッフが行っていた。
昭和の女優は、これぐらい伝説を作らないといけない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)