妖怪・幽霊

600体の幽霊を除霊!?タイ南部にて大規模な除霊の儀式が開催

東南アジアの各国では幽霊の存在を身近に感じている人が多いという。浮かばれな霊はやがて悪霊となり、人に取り憑いたりして悪影響を及ぼすようになる等とされている。

そんなタイにて、一週間かけて大規模な除霊を行う儀式が開催された。この儀式は30年に一度開催されるもので、タイ国内だけではなく海外の霊媒師なども呼んで祈祷を行い、主に交通事故で命を落とした人々を供養して回るものだという。




そもそもタイは世界一交通事故死亡者数が多い国。2016年には交通事故で2万2,000人が死亡し、6万人が何らかの障害を負った状態となっているという。急死したり、非業の死を遂げた人は特に悪霊になりやすいとも言われているため、定期的に供養する必要があるのだそうだ。

供養の方法は霊媒師や宗派によって様々で、中国系の霊媒師の場合は死亡事故があった道を車で移動しながら、霊が目撃された場所や事故の地点で一時停止しては紙銭を燃やしていく。炎は霊を冥界に送るもので、あの世で霊が使うとされる「冥銭」を燃やして一緒に送ることで供養につながるのだそうだ。

この大規模な除霊の儀式は先週の土曜日から今週の日曜日まで時間をかけて行われる。ハイライトは木曜日で、ナコーンシータンマラートの中心部で霊媒師らがパレードを行い、大規模な供養の儀式が行われるとのこと。

ちなみにこの儀式は観光客も参加し、鑑賞しても良いとのことである。




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(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)