徳島県小松島の人気のパワースポットといえば「金長神社」である。
これは化け狸の金長を祀っている神社であり、長年地元の人に親しまれてきた場所だ。地元と言っても小松島だけではない。徳島県民にとって金長狸は子供の頃から親しんできたキャラクターであった。
近年ではジブリ映画の「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場したりしたこともあり、また金運のパワースポットとしてもブームになっていた。
現在50代の筆者も少年時代より徳島市内で生まれ育った祖母から金長狸の話、俗に阿波狸合戦と言われる伝説に親しんできていた。徳島のソウルフー ドとも 言える金長まんじゅうもこの金長狸の伝説に基づいているため、県民にとって非常に馴染み深い存在でもある。
その金長狸を祀る金長神社が、今取り壊されようとしているのだ。
小松島市中田町の市営グラウンドには防災公園として再開発される準備が進んでおり、市有地となった場合宗教施設である金長神社は取り壊される運命にあるのだという。
確かに法律的にドライに考えれば、取り壊すのが筋かもしれないが、徳島県民に長年親しまれてきた金長狸の神社を残すことはできないものだろうか。
現在、地元の住民たちが取り壊しに対して意義を唱えているが、その心情は筆者も理解できる。どうにか違う場所への移転等を模索して、金長神社の存続を図る方法はないものだろうか。
2018年4月28日、民族学的に金長神社の意義を述べ、観光戦略的に金長神社の存続を図る講演会をやる予定だが、その情報がプレスリリースされると同時に筆者を「国粋主義」「しゃしゃり出てきた」などとネガティブキャンペーンを貼るものがネットに出てきている。アンフェアであり、非常に陰湿なやり方である。このような妨害工作に大人として意義を申し立てたい。
筆者も金長神社存続に全身全霊で挑む所存だ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©山口敏太郎タートルカンパニー