未来人ブームのはしりとなった人物「ジョン・タイター」その4 より続く
この世界にやって来たタイターが驚いたことの一つが、「2000年問題」によって大混乱が発生しなかったことであった。そのため、2%程度と考えていた誤差はもっと大きなものだとも考えられており、その一端はタイターがやってきたことも関係しているのではないかとも言われている。
タイターは2001年3月に「任務は完了した」との書き込みを残し、インターネット上から姿を消してしまった。
彼は未来に帰還したのだろうか。タイターの語ったところによると、元の世界に帰還するには、やって来た時間軸上のルートを逆に辿って行く必要があるのだという。
実はタイターは1998年の我々の世界にやってくる前に、1975年にもやってきていた。それはIBMの技術者であった祖父に会うためだったのだが、このことを考慮して元の世界に戻るには、複雑なタイムトラベルを行わなければならないという。
まず1998年に戻り、そこからさらに1975年にさかのぼる。そして2036年の元の世界へ戻るというルートを経ることになる。これは、完全に同一な世界へ戻るために必要な手続きらしいのだが、タイターはこれでも元の世界に戻れるかはわからないのだと語っている。
完全に元の世界に戻る技術は確立されていないため、この方法をもってしても、わずかながら誤差が存在する世界にしか辿りつけない可能性が高いのだという。(※続く)
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『オーロラの彼方へ [DVD]』