ニュース

オカルト総合商社?オカルトの今後とメディア展開!山口敏太郎インタビュー

山口敏太郎が率いる「山口敏太郎タートルカンパニー」の今後の活動予定とメディア戦略を山口本人がアトラスに語った。果たしてこれからのタートルカンパニーはどのようになっていくのか、とても興味津々である・・・。

アトラス編集部(以下編集)◆オカルト関連のメディアで活躍するタレントや専門家の中で山口さんは裏方的な仕事もやっておりますよね。
山口敏太郎(以下山口)◆基本的に番組やイベントを作る裏方の仕事が好きなんです。タレントや文化人は商品を作るためのコマにすぎないですから、なるべくなら表には出たくないです。ですが持ち駒が足りない場合は、自らリングにあがります。

編集部◆今までどんな番組やイベントを作ってきたんですか?
山口◆10年前に企画を作ったのは関西テレビの「怪談グランプリ」です。この番組は僕が企画し友人の放送作家の柳田さんが関西テレビに持ち込んだものです。あと昨年からは関西テレビのオンデマンド限定番組ですが、「都市伝説グランプリ」という番組も企画立案しました。




編集部◆他にはどんな番組がありますか?
山口◆ 1番最初に作ったのはウェブテレビで放送した「疋田紗也の幸せになりたい」、これは企画と撮影・編集、ブッキングまでやりました。他にもラジオサンキュー、FM眉山、FMわっちで放送されている「山口敏太郎の日本大好き」は企画、編集、ブッキングすべてやっています。

編集部◆ネタ出しで協力している番組はもっと多いですよね。
山口◆テレビ朝日「ビートたけしの超常現象Xファイル」や、テレビ東京の「世界の衝撃ストーリー」、TBS「世界がビビる夜」などは出演だけではなくネタ出しでも協力しています。レギュラー番組のテレビ東京「おはスタ」やファミリー劇場「緊急検証シリーズ」は出演と同時にネタを出しています。5年間お世話になった読売テレビ「クギズケ」も出演とネタ出しで協力させていただきました。50歳になって毎回大阪に行くのは体力的に限界が近づいてきたので、今は早瀬と中沢健にお願いしています。オカルト関連の専門家で、放送作家に操られて台本だけ読んでいる人物がいますが、操り人形にはなりたくないですよね。

山口敏太郎日記 柳ヶ瀬お化け屋敷 オープニング

編集部◆イベントなんかもいろいろ仕掛けてますね。
山口◆収益性が高いですからねぇ。企業にとってイベントは大切なものになってくるでしょう。中日新聞さんと一緒に「怪談王」というイベントを2016年から仕掛けてます。あと長良川温泉博覧会は立ち上げから協力させていただいてます。当然「柳ヶ瀬お化け屋敷」も長年やってますよね。徳島では毎回阿波観光ホテルさんと組んで「徳島都市伝説祭り」、銚子では「銚子電鉄妖怪スタンプラリー」「UFO召喚イベント」を手がけています。今年は銚子のアイドルをデビューさせる計画があります。あとワハハ本舗さんが運営している新宿ゴールデン街劇場にて毎月「オカルト漢塾」「怪談魔界転生」などオリジナルイベントを3回程度行っております。あと六本木では毎月「九尾」というバーでイベントを定期開催しています。

銚子の初日の出 2017 その1

編集部◆あと各地で町おこしをやってますね。
山口◆銚子と徳島以外でも友人が紹介してくれた焼津の「八雲記念館」さんと連動したイベントや「オータムフェスタ」と連動したイベントをやっております。これまた友人の紹介で、八戸でもUFOを呼ぶイベントをやってますね。 10年以上やってる青梅の「妖怪イベント」も忘れてはいけない僕のホームです。

編集部◆山口敏太郎の妖怪博物館は最近はどうですか?
山口◆銚子の駅前で友人の会社が代理運営してくれてます。なんと無料ですので皆さんもぜひ行ってみてください。オカルトニュースサイトのアトラスも昨年中国のサーバー経由で、DOS攻撃による大きなダメージを受けましたが、ようやく毎月のアクセスが去年並みに戻りつつあります。

編集部◆オカルト専門の芸能プロダクションも順調に動いてますね。
山口◆オカルト専門の芸能プロダクションというのは日本初のはずですからね。最初は正気の沙汰でないと言われましたが、株式会社化して10年かかりましたね。若手の成長には。今、うちの若手で有望なのは都市ボーイズと中沢健でしょう。あと十四代目トイレの花子さん、藍上、志月かなであたりでしょうか。ベテランではUFOおじさんの武良さん、あーりんさんが頑張ってくれてます。新日本プロレスの複数スター制度じゃ無いですが、僕が1歩下がることにより所属タレントを前に出す戦略がようやく形になってきたと言ったところでしょうか。

編集部◆勘違いする若手もいるんじゃないですか
山口◆若手タレントに対しては、僕はプロデューサーではなくてあくまで社長なんで自由にやらしてます。イベントと番組、町おこしのプロデュースはしますが、タレントに対してはノータッチですね。自分のやりたいことをやればいいんです。いざトラブルの時はケツ持ちをしますし、芸能界は怖い人がいますから僕が守ってあげないといけないんです。タレントが売れるためには、事務所の見えない努力が大きい要素です。中には勘違いして謀反を起こす若手もいますね。裏方の仕事とタレントの仕事は別です。裏方の地道な苦労を知らずして独立して失敗する人も多いです。

山口敏太郎事務所パーティー2017 その1





編集部◆毎年春に開催される山口敏太郎タートルカンパニーのパーティーには、業界関係者が200名近く集まりますね。
山口◆あれも無駄な戦をなくすためにやってるんです。あのパーティーには弊社に敵対する企業の方も呼んでいます。あの規模を見たらタートルカンパニーと露骨に一戦交えようという人間はいませんよ。信長が京都でやった馬揃えと同じですね。こちらの戦力をあえて見せているわけです。

編集部◆山口さんはよくテレビ番組はプロレスだといいますが・・・
山口◆テレビプログラムと言うものは作られたエンターテイメントです。真剣勝負の格闘技ではなくてエンターテイメントのプロレスです。中沢健が「猫人間」「台風人間」とか面白い話をするじゃないですか。あれに真面目な学者が噛み付いたりするんですが、ネットスラングで言うと古い言葉ですが「ネタにマジレス」状態になっているんです。真剣に真面目に科学的にオカルトやりたければ、テレビやラジオは向いてないんですよ。学者として学会に入って民俗学として、あるいは心理学、宗教学としてやるしかないでしょうね。

編集部◆まさにオカルト総合商社ですね。
山口◆ NHKの朝の連ドラ「わろてんか」で吉本興業の創世記のドラマをやってるじゃないですか。もともと僕がオカルトでプロダクションを経営していくという発想は、創世記の吉本興業をモデルにしてるんです。彼らは「笑い」で天下を取りましたが、僕らは「怖い」を理念として旗揚げしたわけです。ようやく地盤が固まりましたからあと30年かけて盤石なものを作りたいと思います。

編集部◆だからダイエットして健康な体になったんですね。
山口◆そうです。長生きして健全なオカルトのエンタメ分野を作らないいけないと思っております。家族が笑って見れるエンターテイメントのオカルト、オウム真理教のような盲信者やそれに協力したメディアの亡霊は駆逐せねばならないのです。

(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)