この話はタモリが友人から聞いた話である。
友人の夢の中には、昔から同じ人物が何度も何度も出てきていた。リアルな社会において自分が知っている人物では無い。あくまで夢の中だけの存在であった。
ある夜、寝ていると、こんな奇妙なことがあった。
「ピンポーン」
突然玄関の呼び鈴が鳴った。
(こんな時間に誰だろう)
と思いながら玄関に行くと、夢の中の知人が訪ねて来ていた
「今日来ちゃったよ」
「あれっ、ホントに来ちゃったの?」
ビックリしたタモリの友人がそう言うと、その人は手に持ったとんかつの包みを見せた。
「とんかつ買ってきたからさ、一緒に食べない?」
「いいねぇ。じゃぁ、俺キャベツを刻むわ」
タモリの友人は、楽しくなってキャベツを刻むととんかつを食べながら、その知人といっぱいやり始めた。
その瞬間、目が覚めた。
(いやーなんだか変な夢だったなぁ)
そう思って台所に行くと、まな板の上でキャベツが細く刻まれていた。
アトラスでは過去にタモリに関する記事を何本か掲載している。「タモリ仙人伝説」「タモリが友人から聞いた奇妙なホテルの話」「タモリ重病説」などが人気のアーカイブである。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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