これは筆者とも仲の良いお笑い芸人の島田秀平が証言していた話である。
かつてフジテレビ系列で放送されていた「ボキャブラ天国」で、爆笑問題やネプチューン達とボキャブラブームを作り出し、一躍人気者になったお笑いコンビに「フォークダンスDE成子坂」という2人組がいた。
村田渚と桶田敬太郎という同級生によるコンビで、多くのファンの支持を集めた。しかしながら、村田は2016年11月、くも膜下出血により亡くなってしまった。お笑いファンの多くが心を痛めた早すぎる死であった。
後輩の芸人たちは、村田を兄貴分として慕っており、ライブの前などではよく電話をかけてアドバイスをいただいていた。ある後輩は村田が世を去っても、携帯から村田の番号を消すことができなかった。電話番号を消してしまうと、村田と本当に縁が切れてしまうように思えたからだ。
「こんな時、村田さんにアドバイスもらえたらなぁ」
そう思った後輩は、何気なく村田の電話番号を押してみた。
「トルル、トルル、トルル・・・」
電話のコール音が鳴っている。誰かがこの番号使っているのだ。
(今、どんな人がこの番号使ってるんだろう。確かめてみたい)
そう思って、相手が電話に出るまで待ってみた。すると「ガチャ」と誰かが電話に出た。
「もしもし、もしもし」
出たのは女性であった。そこで後輩は、かつてこの番号をお笑い芸人の村田渚が使っていたことを説明し、今ではどんな人が使ってるんだろうと思い、今回電話したことを伝えた。すると、こんな返事が返ってきた。
「私も”むらたなぎさ”です」
かつてお笑い芸人の村田渚が使っていた電話番号は、彼の死後、同姓同名の「むらたなぎさ」さんという女性によって使用されていたのだ・・・。
こんな偶然が世の中にあるだろうか。
アトラスにおいてシンクロニシティに関する記事を何回か掲載している。「島津久光に関するシンクロニシティー」「オカルト紅白で山口敏太郎と飛鳥昭雄に起こったシンクロニシティー」「エドワード皇太子とチャールズ皇太子に起きたシンクロニシティー」「ドリフターズとSMAPに見えるシンクロニシティー」などが代表的な人気のアーカイブだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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