無数に存在する宇宙空間の星々。この中から我々の住む地球のような、生命や知的生命体が存在する可能性のある惑星を発見するのは至難の技だ。
惑星に生命が存在可能かを判断する最も一般的な方法の1つは、大気中に酸素が存在する証拠を探すことだ。酸素が存在するならば、その星は地球と同じような環境や生態系であると予測できる。
だが、もし他の星に住む生命体が酸素を必要としなかったり、酸素を生み出す植物に該当する生命体かなかったらどうだろうか?
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地球外生命体に関する研究を行っているジョシュア・クリサンセン・タトゥーン(Joshua Krissansen-Totton)氏は、「全ての星が地球と同じ環境とは考えない方がいい。我々と同じような人類が発生していても、酸素を生み出す生命が存在するかは分からない。酸素生産の生化学は非常に複雑だからだ」と語る。
そこで研究者らは、地球の遠い過去に存在していた大気の状態、すなわち様々なガスが混合状態で満たされていた時代を想定することにしたという。
研究の共同執筆者であるデイビッド・カトリング(David Catling)氏は次のように述べている。
「液状の水が存在し、一酸化炭素が存在しないという環境であれば、豊富なメタンと二酸化炭素が存在する可能性がある。この組み合わせは生命体が発生する可能性が高いことを示してもいる。この環境に該当する星を発見できれば、地球外生命体や生態系の発見につながるのではないだろうか」
(飯山俊樹 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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