「ハナ肇とクレージーキャッツ」と言えば、昭和30年代から40年代にかけてジャズバンド、お笑いグループ、または喜劇俳優として人気を集めたグループだ。ドリフターズやSMAPの先駆け的存在といってもいいかもしれない。
中でもメインボーカルを務めた植木等は様々な伝説に包まれている。
アトラスでも報じたが、「弟子の頭をハンガーで殴り、弟子の頭にハンガーが刺さった」というのは植木等の事だと言う説と、いや横山やすしの事であるとの説がある。
他にも弟子の小松政夫がらみの伝説として、以下のような都市伝説が語り継がれている。
植木のギャグの中に調子外れなタイミングで出てきてしまい、頭をかきながら
「およびでない?およびでない?こりゃまた失礼!」
と言うギャグがある。これは植木の付き人だった小松が出るタイミングを間違えて指示してしまい、変なタイミングで出てしまった植木がそれをごまかすためにとっさに考え付いたギャグが定着したものだと長い間言われてきた。
しかし、実はそれは全くの作り事であり、このギャグが生まれた時にはまだ小松は付き人ではなかった。
ではなぜこのような伝説が生まれたのか・・・。
それは植木が付き人であり愛弟子である小松を世に売り出すために、このような逸話を作ったと言われているのだ。
まさしく植木は後輩を大事にする思いやり溢れる人間であり、また聡明な戦略家だったのであろう。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)