テレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」に登場する名物ディレクター、世界のヘイポーこと斎藤敏豪氏。番組中「やめてよぉ~」「たすけてぇ~」など気弱な発言を繰り返し、芸人顔負けのリアクションで番組を盛り上げる名脇役な彼であるが、果たしてあのキャラクターは本物なのだろうか?
あんな人、とてもじゃないがマスコミ業界で働けていけるとは思えないのだが・・・。
以前番組に関わっていた元スタッフに話を聞いたみたところ、驚くことに、ヘイポーのリアクションは演出なしのホンモノ。ガチなのだという。
共にスタッフとして「ガキの使い」を制作してる放送作家・高須光聖がラジオで明かしたところによると「ヘイポーさんは常にあのまんまですよ」とのこと。さらに噂によると街中で遭遇したファン(?)から「ヘイポーさ~ん」と話かけられたところヘイポーは「うわぁ~びっくりしたァ!」とビビって走って逃げてしまったのだという・・・まるで妖怪である。
しかし、極度のビビリでも仕事に対する態度はしごく真面目。プレゼンに出れば日本テレビの上層部の前でもガンガン突き進め、現場でも的確な指示を出し(松本人志は「俺は一度も演出をつけてもらったことがない」と証言しているが・・・)、編集までもこなしてしまう。
特に編集技術は「業界で一番早い」との噂があるほどで「ガキの使い」スタッフの要的な存在なのだとういう・・・本当かよ!
出世街道もまっしぐらで制作会社の副社長を勤めた経験があり、住まいも六本木ヒルズ。ヘイポーは日本を代表するトップクラスのディレクターのひとりなのだという。
怖いのは幽霊やドッキリの類だけで仕事に関しては超が付くほどに一流というのが周囲の評価なのだという。
そんなヘイポーも2013年に心臓病を発症。現在はテレビ出演はセーブしつつ、演出の仕事をしているという。
文:大森エビフライ