恐怖漫画「漂流教室」やギャグ漫画「まことちゃん」の作者で知られる漫画家・楳図かずおさんが10月28日に胃癌のため亡くなった。88歳だった。
恐怖漫画の第一人者としても知られ、また「まことちゃん」は登場する主人公まことちゃんのギャグ「グワシ!」が社会現象になるほどの大ヒットとなった。漫画執筆を休止して以降は、タレントとして多数テレビ出演もしていた。
赤白のボーダーシャツをトレードマークに活動していたことが印象的であることや、恐怖漫画を手掛けていた関係からか、彼には様々な噂が存在していた。
ボーダーシャツにまつわる話は多く、赤白であることが「ウォーリーを探せ!」に似通っていることから、「原稿の締め切りに追われ逃げ回っている」ことがウォーリーと関連しているというものや、青白のボーダーシャツの彼を見ると幸運が訪れると言ったものまで様々だった。
彼が恐怖漫画を描かなくなったきっかけという形で広まっている怪談話も有名だ。ある日、彼の自宅へ見知らぬ女性が訪ねてきたかと思うと、「私のことを描かないで下さい」とその女性が訴えてきたために恐ろしくなって恐怖漫画の執筆から手を引いてしまったのだという。
一説には、その訪ねてきた女性は頭に腕の生えた異形の存在であったとも言われている。結果的に、そうした恐怖体験があったことが原因で、得体の知れない存在が現れることを払拭すべく自宅を赤白にカラーリングしたとも言われている。
これらは、都市伝説に過ぎない話で真偽は定かではない。ただ、それほどに彼は都市伝説を多く生み出した人物であることに代わりはない。
(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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