1月5日よりNetflixにて世界同時配信されているアニメ『DEVILMAN crybaby』(監督:湯浅政明)の新作ポスターが各所で話題になっている。
本作は1972年に漫画家の永井豪が「週刊少年マガジン」で連載した『デビルマン』を完全リメイクするというアニメ企画である。
このたび、公開を記念して『DEVILMAN crybaby』公式サイトは、1月3日に「デビルマンの系譜」というタイトルで「デビルマンが影響を与えた」と思われる作品を系譜図にして発表した。
系譜と紹介された作品の中には『寄生獣』や『新世紀エヴァンゲリオン』といった有名SFタイトルのほか、『地獄先生ぬ~べ~』『犬夜叉』といった妖怪漫画、さらには『仮面ライダーアギト』『美少女戦士セーラームーン』『聖おにいさん』といった意外な漫画タイトルも並んでおり漫画・アニメファンから大きな注目を集めている。
ネットではこの広告に対し「かっこいい!」「センスが効いている」と高い評価を獲得しているが、一部では疑問の声もあがっているという。
それは系譜図にも記載されている漫画『GANTZ』の作者・奥浩哉氏のTwitterでの発言がきっかけだった。
奥氏はこのポスターを見て「GANTZもデビルマンの影響を受けてたんだ?!」と発言していたのだ。
どうやらこのポスターは影響を受けた(?)側の作者や著作権者にはタイトルの使用許諾や連絡などは行っていなかったようであり、無許可で作られた可能性が高い。
そのためネットでは「せっかくカッコイイ広告なのに残念な気持ちになった」「自分から『影響を与えた』と言い出すのはあまりカッコよくない」といったネガティブな意見が噴出し始めたようだ。
しかし著作タイトルを勝手に使用された奥氏も再度、「でも、永井豪 先生には影響受けてる。GANTZと言わずとも 作品全般において。子供の頃、先生のアニメ浴びるようにして育ったからなあ」と、永井豪作品については自身の作風に大きな影響を受けているとツイートした。
また他にも、挙げられた作品もほとんどが「デビルマンに影響を受けてる」と関係者が公言しているらしく、タイトルの「デビルマンの系譜」という意味では決して間違いとは言い切れない。
ネットでは現在も今回の件は「ダサい」「かっこいい」と諸説紛紛の事態となっているようだ。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像は©DEVILMAN crybaby | 公式サイト より