埋蔵金と聞くとロマンあふれる伝説が多い。
アトラスでも過去に明智光秀の埋蔵金、武田信広の埋蔵金などを記事にしてきた。また徳川埋蔵金は日光東照宮にあるという記事を書いてきた。
いずれも、書籍や番組で取り上げてきた埋蔵金伝説だが。今回紹介するのはメディアの露出がほとんどない情報だ。
2018年1月1日、テレビ朝日系列で放送された「こんな田舎がアルか否か!?」という番組で興味深い情報が放送された。
この番組は、全国183の村にアンケートを送付し、その回答の中から、ネットやメディアに載ってないマニアックな情報を取材するという内容だ。
億越えの御殿などを取材していたが、中でも一番興味深かったのは、新潟県の粟島の埋蔵金伝説だ。
粟島というのは、佐渡島の東に位置する島であり、300人そこそこの人口しかいない。かつては北前船の寄港地として栄えたが、今は島全体で粟島浦村を形成している。
昭和の頃、この島に矢島と名乗る人物が観光客としてやってきた。この人物の話によると、江戸時代初期、幕府の金庫番でありながら、不正な蓄財をしたとされる大久保長安が、不正発覚恐れ資産を隠したというのだ。
矢島は地元の人々を集め、1日5,000円の日当で埋蔵金の発掘を命じた。粟島沖にある岩と古木を目印に発掘を始めたが、何日間掘っても何も出てこない。
最後は矢島の年金が尽き、本人も死んでしまい、埋蔵金発掘は途中で終わってしまったという。
大久保長安の埋蔵金、なかなかロマンをかきたてる内容だ。
今後は粟島の村おこし、観光資源としてこのテーマを使用してはどうだろうか。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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