現在ヤングジャンプで連載されている人気漫画、ゴールデンカムイ。明治末期の北海道を舞台に、アイヌが残し網走刑務所の囚人達が奪って隠した金塊をめぐって繰り広げられる活劇ものだ。
この漫画に登場するような埋蔵金が実際に北海道の大地に眠っている。室町時代中期に残された武田信広の埋蔵金だ。
武田信広はアイヌの蜂起を鎮圧し蝦夷地の軍事的指導者になった人物で、後に松前近辺で豊富に取れた砂金を集め、軍資金として隠していたというのだ。
場所は松前の北にある大千軒岳のどこかで、隠された砂金や金の延べ棒は総額にして時価数百億円に昇るという。
隠し場所には多数の盗掘防止の罠が仕掛けられており、また信広は金塊に「わが子孫以外の者が触れたならば、即座にその者の命を断て」と呪いを込めたそうだ。
この伝説を裏付けるように、実際に大千軒岳では小さな金の延べ棒が発見されている。だが、軍資金本体は未だに見つかっていないとされている。
北海道には他にも幕末期に榎本武揚の軍資金を積んだ船が複数座礁しているなど、本当に複数の埋蔵金が存在しているのだ。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像は『ゴールデンカムイ 10 (ヤングジャンプコミックス)』表紙より