ドラマやアニメの劇中ではそのキャラクターの名文句というのがある。
モノマネなどで、いかにもそのキャラクターがいいそうなセリフとして、何度も繰り返されてリピートされているうちに、有名なセリフになってしまうことが多い。しかし、調べてみるとそのキャラクターはそんなセリフを実はあまり言ってなかったりすることが多い。
アトラスでは過去に、ビートたけしの有名な台詞として「ダンカン、馬鹿野郎」と言う台詞を、ビートたけし本人はあまり言っていないと言う記事をアップした。
これは他にも言えることであって、TBS系列で放送され人気のあった「半沢直樹」で半沢のセリフとして「倍返し」と言う台詞が流行になったが、半沢本人はドラマ全エピソードの中で4回しか口にしていない。
では、毎回言ってたようなイメージがあるのはなぜだろう・・・。
他にも、「機動戦士ガンダム」の主人公であるアムロ・レイがよく口にすると思われセリフ「アムロ、行きます」はなんと作品の中で1回しか口にしていない。
また「ドラゴンボール」の主人公である孫悟空の有名なセリフ「おっす!オラ悟空」というセリフも、本人は作品本編の中で一切口にしていない。ただし類似したセリフは多用していた。例えば、「オラ悟空だ 孫悟空!」や「うん!!オラ孫悟空だ!!」などである。
さらに人気アニメの「北斗の拳」の主人公であるケンシロウのとても有名なセリフ「お前はもう死んでいる」は、原作において1回しか発せられていないのだ。なおこれも悟空の場合と同じく、似たような言い回しのセリフは存在している。例えば、「きさまはすでに死んでいる!」「お前はすでに死んでいる!!」・・・などである。
モノマネ芸人が拡散させた、いかにもそのキャラクターがいいそうなセリフと言うのは、なかなかいかがわしい。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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