2011年、ある彗星が地球や太陽に接近し、天変地異を齎すと噂されていた。
問題の彗星は2010年12月10日ロシアの天文学者によって発見されたエレニン彗星、別名ニビルと呼ばれこの彗星が接近することで地球に大災害をもたらすと噂されていたのだ。当時は未曾有の被害をもたらした東日本大震災の記憶も新しく、このような天変地異の噂が頻繁に囁かれたものだった。
このエレニン彗星には様々な噂があり、ホピ族に伝わる未来の予言を引用し、世界の終わりに訪れる青い星=カチーナがエレニン彗星であり、この接近によって現世は終わりを告げ、第五番目の世界が出現するとも囁かれていた。
他にもエレニン彗星の前方には巨大UFOが先導しているとか、エレニンが通過した空間から奇妙なRF信号が届いているという説や、実は数キロの小さな彗星でありさほど影響は無いとも言われてきた。
だが、そもそも「エレニン彗星の接近によって天変地異が起きる」という話はアメリカの女性霊能師「9Nania」が言い出したものであり、彼女が東日本大震災を予言し、的中させた?とされたために注目を集めることとなったようだ。
なお、予言は以下の通りである。
2011年9月26日、2011年11月23日、2012年12月28日、2014年1月2日にエレニン彗星と地球と太陽の惑星・彗星直列
2011年9月11日、エレニン彗星が太陽接近、巨大太陽フレアにより地球に影響が・・・
2011年10月17日には、エレニン彗星が地球に接近し、これまた地殻変動が起きる
だが、当然のごとく予言は外れてしまった。
エレニン彗星が太陽フレアによって消失したという情報が流れたのである。この消失情報の真偽は確認中だが、実はUFOなのでシールドを貼ってディフェンスしたとも、元々エレニン彗星そのものがフェイク情報であり、ホログラムであったという説も出ている。
ともあれ、様々な噂で多くの人を惑わせたエレニン彗星の狂想曲はこれで幕を閉じることとなったのである。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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