『実は宇宙人に誘拐されていた!?退行催眠で蘇ったアブダクションの記憶(前編)』より続く
退行催眠がきっかけで宇宙人にアブダクションされていた記憶が蘇った中津川氏。だが、最初のアブダクションはなんと10歳のころに遡る事が判明した。
最初の拉致は岩手の祖父のところに遊びに行ったときに起きた。夜中におしっこに起きた中津川少年は、玄関ドアが少し開いていることが気になった。よく見ると、変な服を着た小さな人間が手招きしている。妖怪か何かかと思ったが気になったのでついていった。
森の中に入っていくと、高さ7メートル幅4メートルぐらいの、非常に大きなつるつるの卵みたいなものがあり、はしごみたいな昇降機で内部に乗り込んだ。するとその小さな人間が「これが地球だよ!窓のところで見てごらん」すると、宇宙の中に浮かんでる地球がある。後ろを見たら入ってきたドアがない。その時点で「今は月に向かっている」と小さな人間に言われ、宇宙人に拉致されたと自覚したという。
その卵のような物体は、月の裏側ではなく裏側と太陽光の当たる境目にある宇宙人の基地に着陸し、宇宙人から様々な教育を受けることになった。水晶の塔とよばれる、非常に高い建造物が三、四棟あり、その中に入っていったら、ガラス張りの箱のような装置が無数にあった。
その装置ひとつひとつに世界中から連れてきた地球人の子供たちが入っていた。その中で一人一人プログラムに応じて、何かの教育をしているようで、ある子どもは念動力みたいなものを開発していたし、ある子どもは物体と物体を立体的に融合させてしまう特殊な能力を学習していた。中津川氏もこの奇妙な箱の中で何かを学習させられたというのだ。残念ながら、何を学習させられたのかは覚えていないという。
その後、何日間か学習して地球に戻されたのだが、この際に拉致られた時間まで戻って返されたので同一時間上では一秒もかかっていないので家族の誰も気が付かなかった。
中津川氏を月に連れてきたのは、どうやら、はるか昔から地球にかかわってきた宇宙人であったようで、自分達のためだけに人類をさらうグレイタイプの宇宙人ではなく、銀河連盟のような組織からやってきて、地球人をサポートするのが目的だったようだ。
基本的に、彼らの中ではあらゆる種族の進化に干渉してはならないという大きな協約があり、それに逸脱しない限りは多少の小さな影響力を与えることはかまわないらしい。
結局、逆行催眠でよみがえった宇宙人との遭遇の記憶はオーストラリアでの31歳の時と、この10歳の時だけだった。17歳、24歳の記憶は、恐怖感の方が強くてあまりはっきりと出てこなかったそうだ。
本書を読んでいる読者の方の中にも、逆行催眠によって”失われたはずの宇宙人の拉致体験や宇宙人の世界の探検記憶”が蘇る人がいるかもしれない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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