UFOこと「未確認飛行物体」は本来は航空・軍事用語の一つである。確認できない機体や機影がレーダー等で補足された際の対象物を指す言葉であるので航空関係者になじみの深い単語なのだ。
未確認飛行物体が現在のように、宇宙人の乗り物や地球より進んだ文明の産物と考えられるようになるには、1947年のケネス・アーノルド事件とその後の円盤目撃事例を待たねばならない。
それ以前、第二次世界大戦では多くの戦闘機パイロット達が自機をつけ回すように動く謎の飛行物体を目撃していた。それらは「フー・ファイターズ」「幽霊戦闘機」と呼ばれ、形状も現在UFOと見なされるような白い発光体や円盤状の謎の物体というものが多かった。
なお、この「フー・ファイターズ」の正体については機体の翼から出る放電現象や加速によって生じたGによる幻覚、金星などの見間違い説が上げられているが、正体は不明である。
そんなかつての「フー・ファイターズ」を彷彿とさせる物体がつい先日撮影されて話題になっている。
5月1日、イギリスのケント州にて古い戦闘機がデモンストレーション飛行するイベントが行われ、往年の名機スピットファイアがヘルネ湾上空を飛んだ。
この模様を収めていた動画に、棒状の謎の飛行物体が映り込んでいたとして話題になったのだ。
動画で見ると、スピットファイアの下を通過する白い棒状の飛行物体がほんの一瞬、高速で横切っていく事が解る。
果たして、この物体はなんだったのか? バトル・オブ・ブリテンで活躍したスピットファイアの飛行に、フー・ファイターズも懐かしがって出てきてしまったのだろうか。この物体の正体に関して多くのUFO研究家が熱い視線を寄せている。
(文:網元メロンパン ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
関連動画
Rod UFO Flies Beneath Spitfire Herne Bay, Kent, UK – May 1, 2016