2017年11月24日、TBS系列で放送された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ(金スマ)」にて、森昌子が自身と亡くなった作詞家・阿久悠とのエピソードを披露した。
阿久が企画した新番組「スター誕生」は放送開始当時には視聴率で苦戦していた。このまま続くと、最悪の場合、番組の打ち切りもやむを得ない状況に追い込まれていたという。
そんな時期、番組に登場したのが森だった。
一方、まだ13歳だった森は叔母に誘われてデパートに行った。新しい洋服を買ってもらえるということで非常にテンションが上がっていた。新品の洋服を身に付けると叔母は突然こんなこと言った。
「ちょっと1曲歌ってくれないかな?」
そう言ってビルのエレベーターを上に上っていくと、そこには大勢の大人がいた。どうやらそこは「スター誕生」の予選会場であった。
予選を勝ち抜き本線に進んだ森は、阿久の前に姿を現した。 正直、森を見た阿久は『田舎の中学生だな』と思ったという。しかし、その歌唱力には舌を巻いた。
阿久は関係者に言った。
「あの子を残せ。あの子を第一回のグランドチャンピオンにしろ」
これが「スター誕生」の番組人気が爆発したきっかけである。
これには阿久の戦略があった。この程度の歌唱力で良いのかという認識を視聴者の間に広げさせ、応募者を一気に10代に引き下げた。これが、後の山口百恵や桜田淳子の発掘のきっかけとなるのだ。
運命と言うのはわからないものだ。
因みに阿久悠に関するアーカイブを紹介しておこう。彼の代表曲の1つである「林檎殺人事件」の中の歌詞が未来を予言していたと言う記事をアトラスでは掲載している。
(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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画像『森昌子全曲集2018』ジャケット写真より