北アフリカに広がるサハラ砂漠中央部、タッシリ高原には新石器時代頃に描かれたものとみられる数千点もの壁画が残されている。
白や赤茶色などの絵の具を使って色鮮やかに描かれたこれらの壁画は、年代によって異なるが主に狩猟や放牧の風景を現している。そこには今のサハラ砂漠にはいない、ゾウなどの動物や絶滅した動物も描かれているのだ。
この壁画の中に混じって描かれているのが、3メートルの白い巨人・セファールだ。
岩壁に一際大きく描かれたこの人物には、頭に津野のような物が生えており、ひじの内側に突起があるなど奇妙な姿をしている。他にも頭部にアンテナ状の突起を持ち、空を飛ぶ人物が描かれた壁画があることなどから、この壁画に描かれた人物らは宇宙人ではないか、とする説がある。
宇宙人が描かれている?とされる壁画は世界中に存在している。以前本アトラスでも紹介したインドのグレイ型エイリアンに酷似した人物を描いた壁画などがそうだ。日本でもかつて熊本県のチブサン古墳内部に宇宙人の壁画が存在する?とされた事があったが、こちらは後に祈りを捧げる巫女の姿であると判明している。
セファールも神の姿をイメージして描いたものだとする説や、同様に巫女やシャーマンの姿を描いたものという説も宇宙人説と共に存在している。
果たして、サハラ砂漠に住んでいた当時の人々は、いったい何を見ていたのだろうか。
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Peintures rupestres du Tassili N’Ajjer, en Algérie
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 動画©Thierry Guinebertier youtube