上の写真を見て欲しい。
美しいサンゴ礁のある海底で泳ぐ2人のスキューバダイバーの姿が捉えられている。しかし、二人から生じたエアーの塊が、不気味な人間のような姿になっているのだ。
二人から生じたエアーは長く伸び、途中で一つの塊になっている。塊の上には球形の大きな泡も生じており、完全に人型のシルエットを形作っている。人間の体に見える部分の泡をよく見ると、肩の辺りに前の方に突き出されている手らしき泡の塊があったり、頭部の泡にはドクロを思わせる暗い眼窩が存在している事がわかる。
この写真を撮影した人物はイギリス人であり、エジプトのハルガダへ観光に訪れたスキューバダイビングを楽しんだ。その際に記念で海中の写真も何枚か撮影していたのだが、イギリスに帰国してからこのような写真が存在している事に気がついて恐怖を感じたのだという。
水中の泡がドクロの顔を持つ白い人影を形作る。まるで、この海で溺れた者が幽霊となり、更なる犠牲者を求めて彼らの前に出現したようにも思えなくもない。
しかし、多くの人が写真を見て感じたと思うが、恐らくこの一枚は心霊写真などではなく、完全な偶然の産物によるものだろう。時に自然は人間の想像以上の造形力を見せることもあるのだ。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)