以前、アトラスにて筆者である山口敏太郎は千葉県に存在する将門の遺跡「七天王塚」に関する考察を紹介した。
この七天王塚で調査を行ったところ、霊的なものかは不明であるが関係者に体調異変が頻発するなどの異変が起き、結局お祓いを受ける流れになった。今回の記事はその時を思い出しながらのものである。
この不可解な史跡の調査のために、筆者は山口敏太郎事務所スタッフを連れ、現地に潜入した。
これまた偶然の一致なのだが、構外にある7箇所目の塚を写真撮影中、偶然通りがかった年輩の女性が、妙に気になった。筆者の経験上、こういう場合はキーマンである事が多い。
声をかけて見ると、千葉大学病院のOBであった。その女性は、昭和30年代末期から千葉大学病院に勤務していたのだが、当時から七天王塚の祟りの伝説はあったという。いくつか紹介してみよう。
「タカを括り『七天王塚が祟るだって?この昭和の世にそんな馬鹿な話はないだろう』と木に登って枝を切った人が、手足がしびれて不自由になった」
「白蛇を見た入院患者は近々死ぬ」
「この構外にある七天王塚の横に家を買った同僚がいたが、突然病気で亡くなってしまい、せっかく購入した家もそのまま放置されているらしい。これも塚の土地に接触して家を新築したためだ」
筆者もその家を調査したが、現在でも空き家の状態であった。不思議に思い調査したが、七つ目の塚周辺にある家はほとんど空き家であった。
「これはいったいどういうことだ」
不可解な事ばかりである。あまりにも危険過ぎる状況に、一同になんともいえないムードが生まれつつあった。
やはり、七天王塚の祟りはあるのであろうか。こうして取材していくうちに、付近にも塚を地中に埋めて、その上に家を建てた為に殺人事件が起きてしまった場所があるという。≪※次回に続く≫
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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