以前、アトラスにて筆者である山口敏太郎は千葉県に存在する将門の遺跡「七天王塚」に関する考察を紹介した。
数年前、筆者は、この七天王塚に挑んだ事がある。一度行った調査では満足がいかなかったために何度か訪れていたのだが、あまりにも恐ろしい結末と、書きたくても書けないという異常事態が続き、本日まで公表が遅れていたのだ。
「千葉県民の方にぜひ知ってもらいたい」と、書き始めると原稿データが飛んだり、筆者の体調が突如悪化するのである。(どうも、何かが邪魔している)こういう仕事をしているとよくある事なのだが、今回は特に酷かった。
ある雑誌に短縮版の記事を8月中旬に書いたところ、関係者に体調異変が頻発した。結局、僧侶のお祓いを受け、執筆に当たっている。今回の記事はその時を思い出しながらのものである。
この不可解な史跡の調査のために、筆者は山口敏太郎事務所スタッフを連れ、現地に潜入した。気ぜわしく行き交う学生たちに七天王塚の伝説を聞くが、(塚の木の枝を切ると祟りがあるらしいですね)(祟る塚だと、噂では聞いた事がある)というアバウトな情報しか出てこない。
やはり、医学の徒であり、忙しく移動する学生たちは、このような伝説には食指が動かないのであろうか。
因みに都市伝説によると、この七天王塚の怪談は数多く語られている。
「七天王塚の枝を切るように指示した事務局(or教授という説もある)の偉い方が某駅(西千葉という具体的な駅名バージョンもある)で亡くなり、その作業を行った職員の方のご子息が交通事故にあったという事件」「構内で作業中の某ゼネコンに、大学当局から七天王塚に対する異例の指示が出たりした事例」
などが過去にあったらしい。果たしてこれらは本当であろうか。
涼しげな七天王塚の木々が、我々をあざ笑うかのようであった。謎が深まるばかりである。取りあえず、七箇所全て廻ってから取材することとして、北斗七星を順繰りに訪問・撮影していき、最後には大学事務局・関係者にインタビューをする事ができた。
祟り事件には関して一切否定され、医学部に牛頭天王(医学の神)の塚がある事実に関しても「まったくの偶然でしょう。私も詳しいことは知らないのですよ」と完全に否定された。
枝を切るように指示した関係者が駅で亡くなった事件も「教授や事務方の上層部は高齢ですから、突然亡くなる場合もあるでしょう。教授が駅でなくなったという事も大昔にあったようですが…」とやんわりと否定されたのである。
だが、七天王塚の祟りの噂は、存在している。
取材中に、大学付近の飲食店のご主人からいくつか不思議な話を聞くことができた。七天王塚の某箇所には白蛇がでるらしく、その蛇を見たものは近々死が訪れるとか言われているらしい。
かつて同所は、千葉大学病院(現在、研究者の施設や医学部のみで病院は移転している)であり、その白蛇を「お迎えが来た」と呼んでいたそうである。まったく、洒落にもならない。
この白蛇の話は前回の取材の時に発覚したある事実と一致する。前回、霊能者のあーりんさんが霊視し、7つの塚のうち最も危険だと指摘した塚が、この白蛇の塚であるのだ。
勿論あーりんさんは、白蛇(死に神)の伝説の話は知らない。というか地元の私ですら、その噂ははじめて聞いた話であった。
他にもこの調査では興味深い話と結果が導き出せたのだが、その話はまた次回以降に譲ろう。≪続く≫
関連動画
千葉大学医学部 七天王塚
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
関連リンク:アトラス内「将門の遺跡・七天王塚の霊的システム」
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