幽霊と言えば、昔から「足がない」のが最大の特徴とされている。
だが、これは江戸時代の絵師円山応挙が描いた幽霊図による影響が強いとされており、足のある幽霊の目撃談も報告されている。
では、逆に「足しかない」幽霊というのはどうだろうか。
上の写真はアメリカはテキサス州在住の一家が庭に設置した防犯用の監視カメラが捉えていた映像である。
暗視モードのため映像は白黒だが、庭の片隅に奇妙なものが存在していることがわかる。まるで二本の足だけが出現しているように見えるのだ。よく見ると、ズボンとスニーカーを履いているようにも思われる。しかも地面から突き出ている形になっているので、日本人ならば某映画の有名なシーンを思い出してしまうかもしれない。
この家では深夜、庭から何者かが動き回るような音が聞こえていたという。庭木を揺らしたり、ドアを軽くノックされるような事もしばしばだったため、地元の十代の若者たちが庭に入り込んでいたずらにしているのでは、と考えたようだ。そこで監視カメラを設置してみたところ、予想外のものが撮影されてしまったのだ。
家の人々は、「そう言えば最近、飼っている愛犬が庭で何もない所を見て吠える事があった」と証言しているという。
愛犬には何かが見えていたのだろうか。だとすると、監視カメラに映ってしまったこの足はやはり幽霊のものだったのだろうか。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)