今から15年位前の話です。当時の仕事仲間と平日にもかかわらず、某有名クラブへと踊りに出かけました。
お客は私たちを含め店内には3組くらいがいました。ダンスもせずにただマッタリとしてたのですが、私はその店を入ったときから物凄い悪臭を感じ、また同時に肩の痛みをおぼえ、チョットいやな感じになっていました。
そのようなわけで、女友達とダンスフロアを離れ個室に向かったのですが、その彼女がその部屋に入った途端、「ここ居るよね」と呟きました。
「あたしも・・・」と言いかけた瞬間、部屋の入り口を髪の短い黒い服を着た女の人がスッと静かに通ったようです。
「今、誰か通った?」と聞いたら、まったく同じ方向を見ていた友人は「誰も通らないよ」と・・・。
急に怖くなり、上のラウンジで待つ友人の所に合流したのですが、壁にかけてあるその店の大きバナーの後ろから白い顔だけがこちらを見つめながらチラチラと見え隠れしてるのです・・・。
私は惹かれるようにジッと見つめていたのですが、見かねた友人がここを出ようと言い出し、ようやく店から出る事になりました。
店の中ではその様な話ができなかったため、自分の体験した事を話したところ、私を含め4人のうち実に3人がイヤな感じがしたということでした。
実は店を出ようと言った友人は、外に出るとすぐに「あなたが(あちらの世界へ)持って行かれそうだった」と半泣きさえしてたのです。
しかしながら、物凄く怖いというような気持ちがなかったのも同時に憶えています。でも、もう二度と行ってはいけない場所だなと強く感じました。
(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)