「殺人のない人生は食べ物のない人生と同じ」60人以上を手にかけた極悪キラー

一時期日本でも問題となった、ホームレス襲撃事件。公園等にいたホームレスに暴行したり、バラック小屋に火を着けたりして、中には死亡事件に発展したケースもあった。

住所不定で社会的地位も低い彼らは、目をつけられて犯罪の被害者になることが多い。




ロシアではそんなホームレスを中心に殺人を犯していた人物が存在した。1990年代から犯行を重ね、60人以上もの人を殺害したアレクサンドル・ユーリエビッチ・ピチュシキンである。

彼はロシアの首都モスクワの南西にあるビツァ公園で少なくとも48人、推定で61人から63人を殺害したとされており、同公園からは複数の犠牲者の死体が見つかっている。

彼の犯行の舞台が公園だった理由は、ターゲットにしやすいホームレスがよくいた場所だったからだった。彼は被害者にウオッカを勧めて酔わせた後にハンマーで頭を叩き割って殺害し、死体は公園の下水道に流して処理していたという。やがて彼は子供や年少者も手にかけるようになり、1992年に最初の犯行を起こしてから2006年6月15日に逮捕されるまで61人は殺害されたという。

彼は殺人を重ねた理由について、「自分が生きるため」だったと語り、人を殺す際には自分が生殺与奪の権利を握っている存在、神であるかのような全能感を感じていたと証言している。




彼は「殺人のない人生というものは、食べ物のない人生と同じだ」「殺害された彼らのためにもう一つの世界の扉を開く、全人間の父親のような気がした」と証言していたそうだが、自分より社会的地位が低かったり非力な人物を相手にすることで自分が強者であると錯覚するに至ったのであろう。そんな彼の実際の職業は単なるスーパーのいち従業員でしかなかった。

彼は、60人もの人間を殺害した点についてはチェスボードのマス目の数と同じく64人殺すつもりだったと供述している。そこからメディアに「チェスボード・キラー」と名付けられたが、逮捕されなかったら更に犯行を重ねていただろうとも語っている。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像は『Alexander Pichushkin – Serial Killer Case File #1: True Crimes (English Edition)』表紙より

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