別名、坊主男。この妖怪は60年代~80年代に渡って出没した妖怪で、千葉県の某所で目撃した、遭遇したという証言がある。
いがぐりのような坊主頭でかすりの着物、下駄履きで徘徊するといい、180cm以上の大男だとも、あるいは小柄な小僧の姿をしていると両極端な姿が報告されており、また一部ではメガネをかけた子どもの妖怪との情報もある。
この妖怪は特に悪さをするわけではないが、小学生らに近寄ってきて、そのいがぐり頭を人にこすりつけるという奇妙な行動をとるという。そして、その妖怪が消えたあとには、俗に「ひっつき虫」と言われる植物が落ちているという。
「ひっつき虫」は外で草むらを通ったりした時に、いつの間にか服に付いている植物の種のこと。オナモミなどの比較的大きなものは目立つため、投げつけて遊んだりした人もいるのではないだろうか。
「ひっつき虫」という外で元気に遊ぶ子供には、付き物であった植物の精霊が室内でゲームに興じる子供に警告を発しているのであろうか。
(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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