一部の宇宙人は肉体を持ったままではなく、魂或いは精神体の状態で訪問している、という仮説がある。
考えてみると、時間や次元をこえる関係上、肉体を持ったまま移動はできないと思えるし、寧ろ精神体(半物質)のような状態で、地球に飛来しているとしたほうが無理はない。つまり、UFOや宇宙人は人の心に飛来し、人の精神にアクセスしてくる。だとすると時代の変遷により、目撃される宇宙人のビジュアルや、UFOの形状が変化する理由が理解できる。某教授の唱える頭の固い物質論では、UFOも宇宙人もいつまでたっても見えてこないのだ。
UFOや宇宙人が精神体(半物質)で飛来してきていると解釈すれば、納得のいく事例も多い。
例えば、1947年6月24日、ケネス・アーノルドが謎の飛行物体を目撃したとされる「ケネス・アーノルド事件…近代におけるUFO事件の嚆矢ともいえる」だが、このケースにおいては、マスコミのミスリードによって目撃情報そのものが歪んでしまう事態が顕著に現れている。アーノルドは、ブーメラン型の飛行物体を目撃したのだが、記者の質問に対し、目撃した飛行物体の飛び方を、水面をスキップする皿のようだと回答したところ、その部分が大きくクローズアップされた形で報道され、「空飛ぶ円盤=フライングソーサー」という呼称がついてしまった。
つまり、皿や円盤に似た物体が飛んでいたのではなく、ブーメラン型の物体が水面を皿がスキップするように飛んでいたのだ。だが、ここで奇妙な事が起こる。「空飛ぶ円盤=フライングソーサー」という言葉に引きづられるように「円盤型の飛行物体」を目撃したと主張する人々が続出したのだ。
アーノルドが見たのは、ブーメラン型であったのに、マスコミ報道にミスリードされ、円盤型の飛行物体ばかり、人々に目撃されるようになったのだ。つまり、人間の目玉(モニター)が捉え、脳(ハードディスク)が認識しているUFOや宇宙人は、マスコミ情報という先入観によって湾曲している可能性が高いのだ。同時に、見る側の状態や既存データで容姿が変貌するUFOや宇宙人は、精神体(半物質)である可能性が高い。
もし、UFOや宇宙人が、精神体(半物質)であるとすれば、我々が出来る限り先入観を排除し、素の心で見れば実相として見えてくるものかもしれない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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