山口敏太郎のかつてのサイト妖怪王では、掲示板に奇妙な妖怪や都市伝説にまつわる投稿があった。
この「注射男」は関東近郊に出没すると噂になっていたものだという。
注射男は包帯だらけの怪しい姿をしており、電柱の陰に隠れて帰宅途中の小学生を呼び止める。そしてその腕に毒薬を注射するという妖怪だ。
この妖怪はいかにして生まれたのであろうか。
少年時代の予防接種に対する過度の恐怖心が生んだ魔物ではないだろうか。それとも、少し前に起きた一連の毒物犯罪が影響し、毒物に関する恐怖心が生み出したものなのであろうか。
現代では妖怪も毒物を使用するようになったのであろうか。また、一部の人には先端恐怖症というとがった物に対する恐怖心があるという。
これが妖怪化した可能性も高いようだ。或いは近年問題になっている医療不信がその背景にあるのかもしれない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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